ウラタクブログ

世界一周して東京のスタートアップで働く、滋賀県が大好きな25歳独身男のブログ。

数学科卒の僕が、ロジカルシンキングが身につく本と勉強法を教えます。【論理的思考力】

自分で言うのもなんですが、僕は論理的思考力(ロジカルシンキング)にはある程度の自信があります。

僕は子供の頃から数学が大好きで、大阪大学の数学科を卒業しました。数学といえばロジカル、論理的、というイメージが強い人が多いと思います。今回はそんな僕がおすすめする、ロジカルシンキングにおすすめの本と、ビジネスマンですら誤解している、ロジカルシンキングの正体について書いてみたいと思います。

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いつの時代もロジカルシンキングが求められる。

先ほども書いた通り、僕は数学科の出身です。「数学が好きな人はやたらロジカルでなんかとっつきにくい」「ロジカルとか論理とか苦手だから数学が嫌い」おそらく日本人の3人に1人はそんな風に思ったことはあるのではないでしょうか。ちなみに大学時代の数学科のクラスメイトたちは、ほぼ100%全員が超ロジカルの、みなさんが思い描くような人たちの集まりでした。

また、「数学なんてできなくても困らない」そう信じていざ就活や社会人を迎えると、「もっとロジカルに話してください」「論理的思考力が足りないねえ」そんなことを言われて苦労した経験はありませんか?この記事を読んでいるということは、ようやく重い腰を上げ、ロジカルシンキングについて学ぼうと思っている。まさにそんなところだと思います。

ロジカルシンキングの誤解

そしてまず僕が言いたいことは、ビジネスマンも含めた多くの人が、ロジカルシンキングについて誤解しているということです。 実は先ほど上げた、数学の文脈で使われる「ロジカル」と、就活やビジネスの多くの場面で使われる「ロジカル」は実は全く違うものなのです。言葉では同じ「ロジカルシンキング」ですが、この2つは正反対のものといっていいでしょう。ロジカルシンキングを学ぶにはまずはそこの理解が必要です。

演繹法と帰納法

この見出しを見てピンと来た方は、おそらくある程度の論理的思考力がある方だと思います。逆にまったくピンと来なかった方、こんな言葉聞いたことがなかった方、そんな方はぜひゆっくりと読み進めて、こちらでおすすめしている本を使ってロジカルシンキングを学んで下さい。

実は論理的思考法は、大きく①演繹法と②帰納法の2つに分けられます。そして上の例でいうと、数学に使われる思考法が演繹法、ビジネスや統計などで使われやすいのが帰納法です。

演繹法とは

演繹法とはあるルール(大前提)から結論を導き出す思考法です。 「××だから、○○である」という論理を数珠つなぎにしていき、結論を導き出していきます。三段論法とも呼ばれ、「AならばBである。BならばCである。よってAならばCである」というような論理展開の方法です。

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ちなみに、数学の論理展開は、全て演繹法で展開されています。 例
①三角形の内角の和は180°である。(大前提)
②全ての五角形は3つの三角形で構成されている。(小前提)
③よって、全ての五角形の内角の和は540°である。(結論)

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演繹法は、「前提に誤りがない限り、導かれた結論は必ず正しい」という特徴があります。数学は絶対だ、と言われるのは全て演繹法によって成り立っているからです。

帰納法とは

先ほど、演繹法によって導かれた結論は必ず正しい、と言いました。「じゃあ帰納法はそうじゃないの?」と思ったあなた、その通りです。帰納法によって導かれた結論は必ず正しいとは言い切れません。そんな方法、使い物になるの?と思う方もいるかと思いますが、実はビジネスの世界ではこの帰納法による論理展開がよく使われています。

そもそも帰納法とは、多くの観察事項(事実)から類似点をまとめ上げることで、結論を引き出すという論法です。

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帰納法では以下の様な論理展開です。
①父親はハゲている。
②祖父はハゲている。
③叔父はハゲている。
④兄も最近ハゲ出してきた。
⑤僕の家族の共通項はハゲだ。
⑥よって僕はハゲる。

これを見るとよくわかると思いますが、帰納法による論理展開から導かれた結論「⑥僕はハゲる」はもしかすると間違っている可能性があります。とはいえ、多くの観察事項から導かれた結論なので、主張に納得はできるでしょう。帰納法で大事なことはこの「納得感」なのです。

それでは帰納法はビジネスの世界ではどのように使われているのでしょうか。

例えば営業のシーン。
①ウチの商品は高性能です。
②ウチの商品は低価格です。
③ウチの商品は革新的です。
④ウチの商品は耐久性に優れています。
⑤1000社もの会社がウチの商品を使って成果を上げています。
⑥同規模同業種のA社とB社でも成果を上げています。
⑦よって、御社はウチの商品を使うべきです。

この商品を提案されたクライアントは、なるほど、たしかに使ったほうが良さそうだ、という納得感は得られますが、それが本当に正しいのかはわかりません。しかし、営業マンにとっては絶対に正しいと証明する方法はないので、できるだけ多くの事例やメリットを提示して納得感を高めるのです。

「まずは結論から、その後に理由を話しなさい。」と言われ、「私は◯◯だと思います。理由は3つあります。まずひとつ目は・・・」 これも帰納法による論理展開ですね。

このように帰納法は多くの事象や現象をもとに結論づける論理展開です。営業以外にも市場調査やマーケティング、あとは数学とよく似ているようですが物理実験などにも当てはまります。

逆に数学は、1つの例外もなく完全な証明が求められる学問なので帰納法は向いていません。

余談ですが、高校で習う「数学的帰納法による証明」は、実は演繹法による論理展開でできています。あくまでも「数学的な」帰納法なので本当の帰納法ではありません。数学的演繹法がないのは、数学は基本的に全て演繹法だからです。

ロジカルシンキングにおすすめの本【理論編】

本題に入りましょう。まずはロジカルシンキングの考え方を理論からしっかり学べる本の紹介です。まずは上記の演繹法や帰納法など、ロジカルシンキングの理論からしっかりと学べる本。

①考える技術・書く技術

まずは超定番のこの本。社会人の人ならほとんどの人が読めと言われたことがあるんではないでしょうか。僕も前職ではほとんどの人が読んでいました。数あるロジカルシンキングの本や、「コンサルが教える〜」の類の本には必ずといっていいほど巻末の参考文献リストに載っている名著です。

ビジネス向けに書かれている本ですので、主に帰納法的な論理展開の理論について書いてあります。考え方だけでなく、ロジカルに整理して記述する方法や、論理的に主張を伝える方法など、アウトプットの方法までわかりやすく書かれています。

特にピラミッド構造と呼ばれる論理の組み立ては非常に勉強になります。このピラミッド構造の考え方や整理方法はビジネスの世界でも毎日使うレベルで必須の能力です。ブログや記事を書いたりするときにもこれを意識しています。逆にピラミッド構造で考えることが苦手な人やそもそも勉強したことない、という人はすぐにバレるので、心当たりのある人にはマストの本です。

②ロジカル・シンキング

これも完全にビジネス向けの本です。中でもMECEやSo Whatという考え方についてピックアップして書いてあります。考える技術・書く技術と内容は少し似ていますが、2冊のポイントは少し違っているので、まずこの2冊を読めばビジネスで必要な論理的思考力の理論編は問題ないでしょう。

③フェルマーの最終定理

これは過去300年間もの間、完全な証明がなされなかった伝説の定理、フェルマーの最終定理をめぐる小説です。

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数学が得意な人であれば演繹法的な論理展開はまったく苦ではないでしょう。逆に演繹法的な考え方に自信のない人にはオススメの本です。この本を一冊読めば、数学的な知識が一切なくても数学の世界の考え方や論理・証明のプロセスについて理解ができると思います。

上でも書いた通り、帰納法な考え方は「説得力を高める」ための考え方であって、主張に対する絶対的な証明や裏付けを与えるものではありません。また帰納法は人によって論証の強さやレベルに差が出ますし、言い方や表現方法によってごまかしがききます。一見仕事のできるビジネスマンに見えても演繹法的な考え方、数学的な考え方が全くできない人は結構います。なので本当の論理的思考力を身につけるためには演繹法的な考え方もしっかりと身につけておく必要があるでしょう。

また、フェルマーの最終定理は割りと一般常識的な話題でもあるので単に教養を得ることを目的として読むのでもいいでしょう。

ロジカルシンキングにおすすめの本【実践編】

ロジカルシンキング、次は実践編です。

①世界一やさしい問題解決の授業

これはとにかくわかりやすい。実際に身の回りで起きる様々な問題についてロジカルシンキングを用いて考えてみる、という内容です。最低限必要な理論もカバーしているので、あんまり勉強に時間をかけられないけどロジカルシンキングが致命的に苦手。そんな人はまずはこれをやってみるといいかもしれません。

②論理トレーニング101題

この本は演繹法・帰納法についてそれぞれ丁寧に説明しながら、実際の例題を解いていく、といったいわば教科書的な本です。

実は僕は昔から国語が苦手でセンター試験の模試でも70点とかを叩き出すほどのレベルでした。国語は感性で解くものだと思っていたので、理系の僕には無理だと諦めていました。しかしある先生に、「国語は論理や!」と言われ、この本を薦められました。そしてこの本で論理の基礎についてしっかりと学ぶことで、センター試験の点数も180点くらいを取れるレベルまで向上していきました。

国語ができるようになるために、ということではなく、論理の基礎の基礎をしっかりと身に着けたいという人にはおすすめです。高校生でも読める本です。

タイプ別ロジカルシンキングの学び方

ざっと紹介してきましたが、ロジカルシンキングも人によってニーズやレベル感が違うと思います。なのでここではタイプ別わけてどの本から学べばいいのかを紹介していきます。

A:論理的思考が本当に苦手。ちんぷんかんぷんだけど今すぐに身に着けたい人。

①まずは世界一やさしい問題解決の授業をマスターして下さい。

変に理論から入るよりもまずは具体的な話題でロジカルシンキングを体感することが大事でしょう。

②次に、考える技術・書く技術で理論を学びましょう。

但し、あなたのレベルであれば全てを読む必要はありません。まずは第一部、第二部を徹底的に読んで理解して下さい。ちゃんと理解できたら次の章へ移りましょう。

とりあえずこの2冊である程度のレベルまで仕上がると思います。

B:ある程度の論理的思考力は身についているが、もう少ししっかりと勉強しておきたい人

①最初に、この二冊を読んで下さい。順番はどちらでもいいです。

この二冊で帰納法、演繹法の考え方を学びましょう。

②そして実践です。論理トレーニング101題

これでロジカルシンキングの理論が体系的にかなりインプットできるでしょう。

C:部下や後輩にロジカルシンキングについて教えたり指導する必要があるマネージャー層

おそらくビジネスに必要な論理的思考力については理解されていると思うので、数学的な論理の世界を知ることをおすすめします。特に文系出身の人などはまずはフェルマーの最終定理を読みましょう。その後、興味のあるものを自由に読んで下さい。

ロジカルシンキングは武器になる!

「論理」というものは非常に強い力を持っています。特に、まだ経験が浅かったりや信頼を積み重ねていく必要のある若い人には大きな武器になります。論理的思考力を身につけるのに経験もお金もいりません。一度身につけるとずっと使える武器なので、課題意識のある人はぜひ一度しっかりと学んでみてください。

www.urakawatakuya.com

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